珍しく電車に乗る機会があった。
田舎は車移動が基本なのだが、そのときは駅の近くの施設に用事があったのと、時間が決まっている公共交通機関のほうが都合が良かったので電車を利用した。
一人でボケーっとしてるのが好きなので、この日も電車を待ちながら楽しくぼけぼけしていた…
…が。
これまた珍しく声をかけられてしまった。
「 Where are you going?」(と聞かれた。たぶん)
Oh……
イッツァフォーリナー…
アイム 英語全然わからない人間……!
一瞬で脳内が錯乱しかけたが、日本語交じりに聞いてくれたのでなんとか一問一答形式で答える。
外国人さんはやたらと話しかけてくる…
ヤベー全然英語できねーよ~ぼけぼけしてたいよ~ヒエ~(泣)
と なりながらも、とりあえずおしゃべりを続ける。
ひとまず外国人さんは英語の先生をやっているとのことで、行き先が同じだということがわかった。ホントか~?
英語の先生ということは、つまり日本人に英語を教えられるスキル持ちの人間だということだ。
じゃあ日本語で話しかければ日本語で返してくれるということだ!!(向上心のない人間の鑑)
さっきまで「あ~、センキュー^^;」などと小学生でも言えるようなことを言っていた私は英語を使うことをあきらめた。ここからは全編日本語でお送りするぜ!俺のターン!
というわけで、普通におしゃべりをした。
働いていること、年のこと、付き合っている人の有無とか結婚願望とかも聞かれた。無難な質問から会話を引き出す圧倒的社交スキルである
コミュ障全開だった私は答えはするものの、先生さんに全然質問できなかった。
一体どこの国からやってきたのか、先生というものの、学校の先生なのか、英語塾的なのの先生なのか、おじさんっぽかったけど年はいくつなのか、全然、何も聞けなかった。
やっぱ日本に来て英語教えているだけあって、人とかかわるの好きでおしゃべりとかも好きなんだろうな―と思いながら、電車が来るまでの間 話していた。
電車が来ると「おしゃべりしてくれてありがとう」的な感じで会話は終了した。
ははーん、これが一期一会ってやつですかー(謎納得)
電車の中では、コミュ障特有の脳内反省会を繰り広げた。
やっぱり相手のことを知ろうという気持ちをもう少し出したほうがよかったよね~。質問された分だけ質問してあげたほうが相手も楽しかったかな~それに質問にまともに答えられてたか怪しいよなー
英語の先生だし、英語に興味ある人とおしゃべりしたほうがきっと楽しいよね~なんだか悪かったなー
やったら「きみ ええやん(超意訳)」的なこと言われたけど、外国の方でもお世辞とか言うのかなー出身にもよるんだろうけどなー。やっぱり知らない人としゃべるの苦手だなーでもゆっくりきちんと話したしそこはえらかったよねー
などなど、たくさん反省をした。
「生涯海外にいく予定ないし、英語聴きとれなくてもしゃべれなくても問題ないよねー」とか思っていた自分はちょっとだけダメだと思った。
当然だが、話せないよりは話せたほうがいいし、話せなくてもちゃんと伝えようという意思をもって英語使うのは大切なんだろう。私にはそれができない。ほぼ最初から英語使うことあきらめてたし
やっぱり自分は根っからの内向的日本人なんだなぁと改めて自覚したのだった。