エアコンが故障し、蒸し暑い夜を過ごすこと2日。
明け方は暑さは感じないものの、問題なのは夜。寝る時だ。
まー蒸し暑いのなんのって…。扇風機で無理やり室内の空気を追い出し、外の涼しい空気を取り込もう作戦を実施しても室温が下がるのはとにかく時間がかかる。
暑い暑いと嘆いていると、パートナーのNさんが「濡れタオルで体をふくとスカッとする」作戦を教えてくれた。シンプルだけど、確かにスカッとすること間違いなし。汗も拭けるし
濡れタオルでだましだまし暑さをしのぐも、(あ~これならハッカ油買っておけばよかったなー。霧吹きで振りかければ効率良さそうだなー)などと考えを巡らせてしまい、変に頭が冴えてしまう。結局寝付くのに時間がかかる。
それでもまぁ、まだ耐えられるくらいの暑さだ。濡れタオル作戦と、いざというときは本当にハッカ油でスースーギンギン冷え込み作戦で乗り切ればいい…。
と思っていたのだが。
母親が冷風扇を買ってくれるということになった。
冷風扇。母方の祖父が死んだとき、おばさんが祖父の家のクーラーのない部屋にしばらく泊まることになり、冷風扇を使ったという話を聞いた。その時初めて冷風扇という存在を知った。
音だけだと「れいふうせん」なので、脳内変換で「冷風船」となってしまい、氷枕みたいなものかと思ってしまう。
実際にはこんなやつだ↓
下部に水をいれるタンクがあり、そこからフィルターに吸い上げられた水が蒸発する際に周囲の熱を奪い、冷風がつくられるという大変シンプルで私でもわかる仕組み。
冷風扇は日本の夏には不向きじゃなかろうか。湿気が多いとそもそも水が蒸発しにくい。気化熱を利用した冷房器具であることを考えれば、本当に日本の夏に活躍が見込めるのかは若干不安だ。
それでも、濡れタオル作戦だって結局似たようなものだし、扇風機で室内の空気を追い出しつつ冷風扇を使えば何とかなるかもしれないと思い、とりあえずクーラーが新しくなるまでの間、冷風扇に頑張ってもらうことにした。
一応、日中のうちに試運転をしてみた。ガンガン冷たい風が出てくるわけではないが、確かにクーラーが苦手な人でもこれなら大丈夫かもしれない というくらいの優しい涼しさの風が出てくる。
付属の保冷材も凍らせた。今夜は少し快適に過ごせるかもしれないな。と若干の期待が膨らむ。
が。
夜。
雨!圧倒的雨!!
夕方頃なんか蒸し蒸しして暑いと思ったら雨が降る予兆だったよ!!!
雨が降れば当然湿度は上がる。だが窓を開けないわけにはいけない。部屋も外も湿度が高い状態で冷風扇使ったところで、効果は見込めないわけで…。
…それでも一応、冷風扇と扇風機のタッグで夜を過ごすことにした。
案の定 蒸し蒸し暑い夜となったが、冷風は来るため 扇風機だけよりはマシだったように思う。
雨も止み、明け方はかなり涼しく快適に目覚めることができた。
冷風扇くんの初陣はなかなか過酷な環境での出撃となったが、そこそこ頑張ってくれたのではないだろうか。ネットで冷風扇について調べると、「使えない」とか「結局ジメジメして暑い」とか、かなり悪評が目に付く。私も冷風扇に関してはそんなに信用していなかった。だが、水の蒸発熱を利用したシンプルな冷房だからこそ、妙に親しみを感じるし、あれこれ工夫し甲斐があるように思うのだ。
短い間になるとは思うが、冷風扇くんのこれからの活躍に期待である。