てれひこ屋

日記&雑記帳。日常で感じたこと、好きなゲームのこと、いいと思った音楽のこと、自分のことを入れて煮詰めるための坩堝です。

【パンとスープとネコ日和】かもめ食堂とめがねの狭間、同じ空気。

この記事は2019年1月に書き始めたものです。ずっと下書き状態でしたがそこそこ書いてあったので手直し・投稿して成仏させます。

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先日、お豆腐メンタルにカビが生えそうな気がしたので映画『かもめ食堂をみることで心の換気をした。

夏のフィンランドのカラッとして心地よい風と、かもめ食堂の温かい空気と良い匂いが、カビで毛羽立った私の心を優しく撫ぜてくれるようだった。

 

 

かもめ食堂はもう何度もみている。小林聡美さん、片桐はいりさん、もたいまさこさんがフィンランドの小さな食堂で織りなす物語。

ドラマティックではないけれど、その場の"空気感"や生きている限り切り離すことのできない"食"、人物らの背景を感じるような"言葉"がこの作品の魅力だと思っている。

 

この作品にハマるような人ならわかると思うが、「もっとこの空気を感じていたい」という欲がどうしても出てしまう…だってにんげんだもの

 

そこでオススメなのがドラマ『パンとスープとネコ日和』。現在amazon prime会員ならタダで見れる。もともとはwowowで配信されていたドラマのようだ。

原作は群ようこさん。

 

 

映画『かもめ食堂』との関連

まず、かもめ食堂』と『パンとスープとネコ日和』を語る上で外せないのが、原作者さんが同じだという点。

どちらも原作を小説にもつ作品で、群ようこ作。

もうこの時点で安心という土台ができているような気さえする。

また制作スタッフも同じということで、かもめ食堂の空気感は健在。

 『かもめ食堂』は映画を作るために原作を群ようこさんに依頼したという経緯があり、初めから映像作品になることが決まっていた。一方、『パンとスープとネコ日和』は完全に小説が原作になっている。

 

『パンとスープとネコ日和』のあらすじ

編集者として働くアキコ(小林聡美)は、母の突然の死の知らせを聞く。職場では経理部への移動の打診を受け、編集の仕事ができないのなら…と退職を考える。

母が切り盛りしていたしていた食堂をどうするか考える中、担当していた作家さんに背中を押され、アキコが新しくお店を開くことに。

仕事を辞めて始めたのはサンドイッチとスープがメインのお店。体力に自身のある優しい女の子しまちゃんを店員に迎え、アキコの小さなお店はいよいよ開店する。

 

 

愛すべき小ネタ

『パンとスープとネコ日和』の製作スタッフ、そして出演者の多くは『かもめ食堂』や『めがね』と共通している。そのためか、『パンとスープと~』を見ているとなんとなく作品に共通するものを感じ取れることがある。

少しだけ紹介してみよう。

 

生花店のヤマダさん(光石研)のウクレレ

映画『めがね』をご覧の方ならご存知でしょう。光石さん、またウクレレ弾かされてます(笑)

『めがね』の特典映像で一生懸命ウクレレの練習をされている光石さんの姿が収録されていますが、今回もきっと頑張ったのだと思います。妙に似合うんですよね~

 

妊婦さん(市川実和子

初見の時は(市川実日子さんも出てるんだ!…あれ?ちょっと違う?)と混乱したほど実日子さんによく似ている妊婦さんの役の女性。それもそのはず、市川実和子さんは実日子さんのお姉さん。名前も一字違いという…。市川実和子さんも本作の雰囲気にばっちり馴染んでましたね。

妹の市川実日子さんは『めがね』で高校生物の教師として出演されてました。そのイメージが強かったので、シン・ゴジラの尾頭さん役をされたときは(ついに生物の教師から官僚に…!)とよくわからない感慨がありました。

 

住職(加瀬亮)とアキコ

住職とアキコの関係は、ドラマ版『パンとスープと~』では より『めがね』のタエコ・ヨモギの関係に近いものを感じるようになっています。

詳しくは別記事にて書いていますが、この二人はソウルメイト的な、ゆるいけど、どこかしっかりした結びつきを感じさせられます。

 

「どうしてここがわかったの?」と驚く小林聡美さんに

「探しました」と答える加瀬亮が大好きでな…

 

 ↓以下 住職とアキコの関係について書いた記事です↓

 

 

エンディングの謎ダンス

これはそこはかとなく「メルシ―体操」の匂いを感じる(笑)

メルシー体操とは、『めがね』にでてくる謎体操で、朝はまずこの体操から始まる、というもの。ちなみにサクラさん(もたいまさこ)のオリジナルという設定である。

振り付けもメルシー体操っぽさがあるので、確実に意識してますよこれは!

 

 フードスタイリスト飯島奈美さん

この方の料理は本当に…絵にかいたような素敵な料理ばっかり!

理想的な"おいしそうな雰囲気"を出すことにおいては、飯島さんの右に出る人はいるんだろうかといったところ。

かもめ食堂』『めがね』での活躍は言わずもがな ですね。最近だとドラマ『カルテット』でもお仕事をされていたようです。カルテットの食事シーンもどれも魅力的でした。とくにからあげ!!カルテットの最重要料理(笑)

 

 

 
 

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