てれひこ屋

日記&雑記帳。日常で感じたこと、好きなゲームのこと、いいと思った音楽のこと、自分のことを入れて煮詰めるための坩堝です。

【日常54】避暑地のカフェっぽい 山のお蕎麦屋さん

休日。道の駅へ野菜を買いに行った。

ちょっと大きな道の駅で、お土産類が充実している。周辺の県の銘菓なんかも置いてあるあたり、ツアーなんかでもよく立ち寄られるような場所なんだろう。

 地元の野菜もちょっと珍しい野菜もたくさん置いてあるから、たまに来ては大量買いするのが我が家の恒例となっている。

建物の外ではホットスナックや肉類、ソフトクリームなんかを売っている小さなお店がある。

どれも大変おいしそうで買い食いしたいのだが…

 

…この後 昼食のため我慢我慢。

 

 

道の駅を後にしてお昼を食べに行く。

目的地は そば粉を使った料理やデザートを楽しめるお店。以前一度食事をしたことのある、カフェ的な立ち位置のお店だ。

前回食べたそば粉のガレットは見た目におしゃれ、味もおいしかった。そばを使った混ぜ麺的なものもよかった。もちろん普通のお蕎麦もある。窓際の席からはそば畑が見え、ゆったりした雰囲気を感じられる素敵なところだった。

 

お昼時とあって、駐車場にはそこそこ車が止まっていた。しかし、妙なことに似たような業者さんっぽい車がたくさん…。

お店の入り口まで行くと…貸し切りとのこと。

 

残念ながら入れなかった。

 

 

他のお店を探しながら行くと、いたるところにお蕎麦屋さんの看板があった。

一番最初に目についた看板のお店を目指すことにし、看板や旗を目印にひた走る。

大通りを逸れて、小さな町の小さな道路へ紛れ込む。さらに案内の看板の指示通り走ると、坂道。

車はどんどん山奥に入っていく。

道幅が頼りない道路だけど、たまに車がすれ違っていく。どことつながっている道路なのだろう…などと思っていると、道が開けた。

 

お店の名前が書いてある看板と、手入れを一笑懸命しているのが一目でわかるお庭。

一見お蕎麦屋さんっぽくないが、どうやらここが看板を追ってやってきたお蕎麦屋さんで間違いないらしい。

お昼時なのに車は一台も止まっていなかった。

 

ガーデンスペースの先、木の階段を上ったテラスに入り口がある。避暑地のカフェのような佇まいに不安と期待が入り混じったような気持ちになりながら、お店に入る。

「いらっしゃいませ」の声に安心しつつ、どの席にしようか店内を見回す。

 

雰囲気抜群。

ちょっと昔の落ち着いた喫茶店のような内装。

部屋の隅には暖炉。

窓際の席の木のテーブルは思わず座りたくなるような個性的なデザイン。

活けたばかりの元気な切り花が小さく飾ってあって良い。

小物一つ一つにこだわりを感じる。

 

テーブルの上に置いてあるメニューはまさにお蕎麦屋さんで、安心感も増す。

ざらし蕎麦、もり蕎麦、鴨南蛮。てんぷらの盛り合わせ。

 

うん。大丈夫そう。普通のお蕎麦屋さんだ!

 

 

今回は寒ざらし蕎麦とてんぷら。

お客さんが他に誰もいなかったからか、そんなに待たずにお蕎麦がきた。

 

麺はとっても細いが、そばの皮の黒っぽい部分も入っている。

食べてみると、咀嚼するごとに香りがたつようだった。風味が口の中で増していくような…じわじわと うまみを感じる。

薬味は大根おろしとわさびとネギ。ネギは水にさらしてあったのか、いやな臭みや風味がない。女性でも気にならずに食べられる。

いい。とてもおいしい!

 

続いててんぷら。

しっかり衣がついていて、さくさく。揚げたてなのでアツアツ。塩につけて食べると、味は間違いない。

タネが充実していて面白い。

えび、カボチャは常連。みょうがのてんぷらはうれしい。ズッキーニ、オクラは夏野菜。パプリカ、エリンギのてんぷらを出すのは珍しい気がする。もちろんどれもおいしかった。

 

 お庭も店内の小物もそうだが、お蕎麦や薬味の器にもこだわりを感じられる。

 蕎麦はせいろではなく、白くて波模様(青海波ではない、単純な波模様)の入った四角いお皿に乗ってくる。笹の葉が一枚、下敷きになっているところに涼しさを感じられる。

大根おろしの器は卵型で、斜めに開いたような形になっている。卵型のチェアのような形、というと想像しやすいだろうか。

和食器にこだわらず いろんな器を使っているのに、お盆の上はまとまりがある。たぶん、これが「センスがある」ということなのだと思う。一つ一つこだわりをもって器を選んだのが想像できる。

 

 

 

お蕎麦を食べていると、他にも2組のお客さんが入ってきた。入店したとき他のお客さんがいなかったのは、本当にたまたまなんだろな。

 

 

帰り際、きれいに設置されたガーデンテーブルやチェア、植物名の看板が添えられた木を横目で見ながら車へ。

やっぱりこのお店の経営者さんはこだわりの強い人なんだろうなぁと思った。

とはいえ、そのこだわりは押しつけがましくなくて心地いい。趣味とお店、きちんと両立したバランスなんだ。

 

 

また一つ、いいお蕎麦屋さんを知った。

なんだかこんな山道にある隠れ家的お蕎麦屋さんなんて、ツウっぽいよなぁ、なんて思いながらの帰宅となった。

 

 

 

なお、このあと帰りがてら近くの観光スポットに寄ったのだが、定休日やらなにやらで全く見られなかった。ことごとく予定を崩される日だったが、いいお蕎麦屋さんを見つけられたのですべて良しだ。

 

 

今までのお蕎麦関係のやつ

 お蕎麦の記事も増えてきた…。もう6記事目だ。

 

 

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