てれひこ屋

日記&雑記帳。日常で感じたこと、好きなゲームのこと、いいと思った音楽のこと、自分のことを入れて煮詰めるための坩堝です。

マーベル映画を見たことがない人間が『ヴェノム』を見てみた結果

 

Amazon primeビデオで『ヴェノム』を視聴した。

 

ビジュアルがなかなか強烈だったのとTwitter上でそこそこ評価がよさそうだったのとで、映画館で上映している頃から興味はあったのだが、結局行かずじまいだった。

で、昨年12月のAmazonのセールで100円レンタルに『ヴェノム』のタイトルを見かけて買っておいたのだ。

 

最近なかなか集中して映画を見るような時間も環境も作れず、見るタイミングがなかったのだが、確か視聴可能期間が1月3,4日くらいまでだったので「お正月中に見るしかない」と思い立ち、とりあえず見てみることにした。

 

 

 

というわけで、これから感想を書くわけだが、一つ言っておかなければならないことがある。

 

私はマーベル映画をまともに見たことがない。

 

マーベル映画をまともに見たことがない。(大事なことなので二度

見ても金曜〇ードショーでチラ見程度ですよ。 

 

『ヴェノム』を見た方やマーベル映画が好きな人なら、なんでこんなことを二度も言っているのか、その意味を理解していただけるのではないだろうか。

 

 

 

というわけで、感想を書いていきます。

 今回は映画のストーリーの核心に関してはあまり触れずに書こうと思います。

 

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見終わってすぐ思ったのは

「基本的に面白かった!なんかよくわからないところもあったけど。」

ということ。

 

「基本的に面白かった」というのは、話の一通りの流れやアクション、笑えるポイントなんかがしっかりしていて、映画として楽しめたということです。

 

 

ヴェノムの設定的なものを軽く説明しておく。

ヴェノムは宇宙生命体「シンビオート」で、人間に寄生することで地球の環境でも生存できるようになる。主人公・エディはアレコレあってシンビオートに寄生され、二人で一つのヒーロー(?)『ヴェノム』になったのだ!プリキュアではない

なおシンビオートは普段人間などの生命体と完全に一体化していて、姿形は宿主である地球生命体のまま。うまく融合してシンビオートとしての能力を発揮するときだけ、エイリアンっぽい見た目になるのだ。このエイリアン化したときの見た目は、宿主に依存するらしい。女性に寄生すれば女性っぽい姿になるのが作中でも見られる。じゃあ犬に寄生したときにエイリアン化すると犬型エイリアンになるのだろか

 

シンビオートは人間よりも気高いらしく、人間を下に見ている節がある。そのためか、シンビオートが宿主を気に入らなければ宿主を殺してしまったり、うまく融合できなかったりするが、主人公であるエディはヴェノムに気に入られたため、うまく融合し力を発揮する。そして敵組織・ライフ財団に追い掛け回されやっかいなことに。

 シンビオートは宿主に寄生した時点で宿主の記憶や感情などを共有するらしく、ヴェノムはエディに対して共感できることが多かったため気に入ったようだ。

 

 

ここから感想。

 エディとヴェノムの関係は最初はめちゃくちゃでしたが、物語が進むにつれて受け入れられるものになっていきました。先に書いた通り、シンビオートはちょっと高飛車なところがあるのですが、ヴェノムはエディやその周辺の人物を交流していくことで、宿主のエディに対して協力的になります。シンビオートであるヴェノムがおとなしくエディに寄生できてる時点で、かなり友好的だったとも言えますね。

 

話が進んでいくと二人は良いパートナーになり、ヴェノムはエディの生きる地球のために、エディは力を与えてくれるヴェノムのために、お互いを思いやるようになります。 

二人で「ヴェノム」である以上、こういう友情めいたものはあって当然ではあるのですが、そんな形式美もなかなか気持ちのいいものでした。あまり奇をてらったものよりも、単純でわかりやすいものの方がかえって飽きずに見届けることができるものですよね。

 

『ヴェノム』の最初の方は割と人間ドラマ的な部分が多く、「いつヴェノムがでてくるの?」と思わないこともなかったですが、ヴェノムが完成(?)してからはグッとアクションシーンが増え、スピード感や爽快感が一気に来ます。メリハリありまくりです。

 ヴェノムより格段に強いライオットと戦うシーンは少し緊張感もあり、クライマックスにふさわしい雰囲気でした。ライオットが見た目も体格もめちゃくちゃ強そうなので、自然と「ヴェノムがんばえー」になります

 

 

というわけで、アクション映画、ヒーローもの(?)としては普通に楽しめた『ヴェノム』ですが、よくわからない部分も時折ありました。

作中、人物たちのさりげない会話にいきなり謎の用語が出てくるところがあります。後々説明があるのかと思いきや、その後は特に触れられることもなく流されるだけ。何かしら元ネタのある会話なのだろうとは理解できましたが、結局なんなのかよくわからないので謎は謎のままといった感じでした。

極めつけはエンディング後(?)のシーン。

牢屋に謎のおじさんがいるのですが、エディはそのおじさんをご存じの様子。おじさんはなにか意味ありげなことを言い、そこで映画は終了。

「いまのなんだったんだろうねー?」「次回作への伏線かなぁ?」としか言いようのない圧倒的モヤモヤ…。

 

とりあえずネットで「ヴェノム ラストシーン」などと調べると、あるある!いっぱい解説されてる!

っていうか解説できるシーンなの!?

 

と驚きつつ見てみると、そもそもラストシーンにでてきたおじさんはヴェノムの原作での宿敵だということでした。

これはファンサービスという感じですね。原作を知っている人にはうれしいシーンであり、知らない人にはヴェノムの今後の展開を予想させるシーンになっているようです。

 

こういうの、「あー、元ネタ知ってればもっと楽しめたのか―」ってなっちゃいます…。おいしいものはできる限りおいしい状態で食べたいじゃないですか

 

さらに言えば、ヴェノムってもともとスパイダーマンの宿敵なんですって。

スパイダーマンの宿敵なんですって(大事なことなので二度

 

いやいや知らなったんですけど!!?

 

つまり私は何も知らずにヴェノムを見はじめた哀れな視聴者だったということか…そうでもない

 

映画の最後の最後にもう一つムービーがあり、そちらはスパイダーマンのアニメの映像になっています。最初は単に宣伝のための映像化と思ってたんですが、ヴェノムとスパイダーマンは関連があるからこそあの映像が入ったのですね。

ちなみにその映像の前、「また別の世界では~」みたいな文字が入るので、あくまでも今回のヴェノムはパラレル的な感じなのか、もしくはスパイダーマンの世界と折り合いをつけるための文句だったのかもしれません。作中にでてくる謎用語は基本スパイダーマンのものだったらしく、そちらもファンサービス的な感じでスパイダーマンの存在をにおわせていたのでしょうね。

 

 

 

というわけで、マーベル映画を知らない人間が『ヴェノム』 を見た結果…

 

スパイダーマン履修しておけばよかったー!!!! 

 

 

 

 

アベンジャーズとかもちょいちょい話題に上がるので、そのたびに「マーベル知ってる人良いなー履修しようかなー」って思うんですが、「これは見ておけ!!」というタイトルが多すぎて「無理無理!」になるんですよね…。

まあ、今回の『ヴェノム』はアクションがなかなか爽快でよかったですし、100%楽しもうと思わなければマーベル系の映画は前知識なしでもそこそこ楽しめるものなのかもしれません。

 

漫画の実写映画化は原作を知っている人も知らない人も楽しめた方がいい。そのバランスが難しいんでしょうね…。

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