久しぶりにKFCに行ってきた。
KFCとはみなさんご存知のとおり、ケンタッキーフライドチキンのことである。
「今日、ケンタッキーにしない?」ということで、ケンタッキーのランチセットをお店で食べた。コロナの影響で、もちろん席は間引きされていた。席数がかなり少なくてびっくりした。
ケンタッキーのランチは今までも食べたことはあるのだが、大体ツイスターかサンドにしてしまう。オリジナルチキンを食べないケンタッキー。ケンタッキー感が薄れている感は否めなかった。
ということで、今回は欲望のまま、オリジナルチキン2ピースとポテト、そして飲み物のセットを頼んでみた。
お店で欲望丸出しでチキンにむしゃぶりつけるか、いささか不安ではあった。
しかし、最近ちょっと気持ちが落ち込んでいたのもあって、とにかくチキンに齧り付きたい気分。もはや人目を気にしている余裕など、心には無い。
ランチセットを受け取り席につく。
トレーの中を見渡すと、ゴツゴツした形状のチキンが2ピース。
ウイングとサイ…であった。
片方リブだったら嬉しかったのだが、まあ、サイは多くの人に『当たり』と呼ばれている部位である。悪くないだろう。
ウイングは普通に美味しかった。取り立てて言うこともない。普通においしい。噛み砕けるレベルの小骨があったため、リブの代わりにバリバリ食べれたのは良かった。ウィングは独特の形状に折りたたまれているせいか、一見なんの部位なのかわかりにくい。チキンガチャでもトリッキーな存在といえよう。
問題はサイである。
サイとは、腰あたりの部位。肉が多くジューシーなため、比較的人気の高い部位でもある。
だが、私、サイはあまり食べ慣れていない。
なぜならば、家で家族とKFCを食べるとき、私は大体リブを選ぶからだ。そしてリブがないときはなぜかほとんどキールを食べることになる。別にキールは好きなわけではない。なぜなのか。なぜ持ち帰りの時にはリブ・キール排出率が高く、オマケのようにサイかドラムが入ってくるのか。そして意外といままでウィング食べたことなかったのかもしれない。
サイは大きな三角の形状が特徴的だ。そして太くずっしりした骨が一本、並の太さの骨が一本、肉の中に鎮座している。
この2本の骨がなかなか曲者なのだ。
三角形であれば、基本的にその頂点から齧り付きたくなるのが当然の心理である。
しかし、頂点から食べようとすれば、そこには骨があるのである。
一口目をどこにするか、非常に悩まされた。
結局、三角形の長辺を抉るように一口食べる。
なんかすっごい肉がテラテラしていて肉汁溢れる!
サイ、噂に違わずジューシー!あと肉プリプリ。 ちょっと興奮した
このジューシー感、KFCでは初めて味わうといっても過言ではない。
普段KFCを購入するときはルーティーンのように流れが決まっている。
日中ジャスコでショッピング、帰りにKFCを購入し、夕食に温め直して食べる。このような流れだ。自宅からKFCまでは最低でも40分かかる道のりであり、帰宅後すぐには食べないため、出来立てをいただくことはまずない。
今までオリジナルチキンをできたてホヤホヤのまま食べるということがなかったのである。お店の保温機から出してすぐ、食べるのに最適な温度に加え、サイが本来持っているジューシー感のダブルパンチとあっては、感動を禁じ得ないのは当然のことであった。
一口食べると、ある程度骨がどう入っているのかわかるようになった。
ここでふと、KFCの食べ方を思い出す。
確か、骨を抜くことで食べやすくなる部位があったはず。それがサイだったかどうか定かではない。
だが、この極太骨。これをどうにか攻略しないことには、サイを食べることは不可。意を決して骨を抜くことにする。
こういうのは大抵の場合、グリグリと捻ることで抜けやすくなるのだ。焼き鳥の串なども同様だ。肉を箸で抑え、串をぐるぐる回すことでスルリと串が抜ける。焼き鳥の串を抜くのは推奨されないことだが時と場合によって必要になることもある。知っておいて損はしない知識だ。というかローソンの焼き鳥ってシェア用の大きさとみて良いよね。でかいもん。1本で普通の焼き鳥の2本分は間違いなくあるもん。
爆発物でも処理するかの如く、慎重に骨をグリグリ回し、除去。
なかなか立派な骨であった。さすがにこれは食べられない
これを先に抜いてしまうことで、あとは流れで食べられるようになる。
ぷりぷりの肉とスパイシーな衣。やはりKFCはおいしかった。
なおポテトを食べるタイミングがすごく難しかった。ホクホクのは温かいうちに食べないとダメ。個人的にはもっとカリカリが欲しい。
前回のKFCの話
ほぼ一年前に似たようなKFCの話書いててちょっと面白かった。