どうしても料理にりんごを使いたかったので、スーパーの青果コーナーへ行った。
夏の国産りんごは長期保存されたものらしく、どうしても風味が微妙なのだと聞いたことがある。
というわけで、棚の中でも ひときわ赤くて可愛らしいサイズのりんご、ニュージランド産のenvyりんごを買った。
最近NZ産のりんごをよく見かけるようになった。NZのりんごは日本のりんごと比べて小ぶりで、手によく馴染むサイズ感だ。
envyりんごはとっても甘かった。皮はパリパリ、実はシャクシャクして歯ざわりも良い。
以前買ったことのある同じNZ産のJAZZというりんごは甘酸っぱかった記憶がある。個人的にはenvyのほうが好みの味だ。
りんごはサラダに入れたり、グリルしてお肉と一緒に頂いたりした。
りんごをサラダに入れるのは、ちょっと特別な日の料理として割とよくやる。ベビーリーフの苦味に、りんごの甘酸っぱさが合うのだ。カリカリに焼いたベーコンや生ハム、もしくはカマンベールチーズなんかを入れると 塩気とりんごの甘みが相まって、とてもおいしい。
サラダにりんごが入っていると、甘みとシャクシャク感がいいアクセントになって、いつもよりサラダ食べたい気持ちが増す。
それから、お誕生日のお祝いの料理として鴨のコンフィを焼いたので、グリルしたりんごを添えた。
本当は1cmくらいの厚みの輪切りにしようと考えていたのだが、芯を抜くのが面倒くさかったので、薄切りにして焼いて並べることにした。
肉にりんごを添えたのは初めてだったが、この試みは大成功だった。鴨自体おいしかったのだが、りんごと食べることで味に変化をつけられる。飽きずに食べることができたのだ。
見た目にもりんごの皮の赤色が映えてなかなか綺麗だった。お祝いの料理としてはそこそこいいものになったのではないかと思う。
りんごは国産のものが一番だ!と信じてやまないが、NZ産のりんごも結構おいしい、ということが分かった。
特に大きさが小ぶりでちょうどいい。
envyりんごはちょっと甘さが強い気もしたけれど、小さめのサイズだからすぐに食べきってしまう。
これからりんごの時期ではないときにりんごを食べたくなったら、NZ産のりんごが第一候補になりそうだ。
これからもう少しすると、今度は国産のりんごも旬になってくる。
東北は青森をはじめとして、どの県もそれなりにりんごの生産量は多い。産地が近いとありがたいことにいろんな品種の食べ比べができる。皮の厚みや実の食感、甘みと酸味のバランスなど、驚くほどバリエーションがあるのもりんごの面白いところ。
今までりんごに興味のなかった人がいれば、ぜひ品種に注目して買ってみてほしい。