去年の末、トイレの壁に漆喰を塗ったくりました。
きっかけはいろいろあるんですけど、消臭効果や塗りやすさを考えるとペンキよりもよさそうだったので思い切って漆喰にしてみました。
あれから4か月が経ったので、トイレの壁を漆喰にした感想を書いていきます。
ホントに消臭効果アリ!漆喰いいぞ!
正直なところ、漆喰には消臭効果があるよ~なんて書いてあってもそんなに信じてはいませんでした。どうせ気持ちの問題でしょーというのが本音でした。
ところがどっこい、コイツァ本物だ!!
壁に漆喰を塗ったくっただけなのに、トイレからイヤーなニオイが漂ってくることがなくなりました!本当にすごい!
最近の住宅では24時間換気なんかも普通についていることがありますが、古い我が家にはそんなものは当然なし。さらにトイレの換気扇が壊れているのか、使用すると「ゴオォオオオオ」と凄まじい音がするんですよね。
そんなわけで、うちのトイレはどんなに臭くても換気扇を使用することがなく、消臭スプレーを吹きかけることでなんとか嫌なニオイを抑えている状況でした。
それでも誰かがトイレを使用した後は、トイレのすぐそばを通るとくさいニオイが漂ったり、消臭スプレーの独特な匂いがしたり、ちょっとイヤーな感じだったんです。
だが壁に漆喰を塗ってからというもの!!
トイレの前を通った時の嫌なニオイが一切なくなりました!これ気づいたときめちゃくちゃ感動しました。
相変わらず換気扇は回してません。つまり完全に漆喰の力…!!
トイレ内に関しても、以前よりはずーーっとニオイが気にならなくなっています。
もちろん、誰かが使用してすぐ入るとニオイ残りはありますが、少し間をあければほとんど気にならないレベルになります。おかげで消臭スプレーを使う頻度もかなり減りました。まあ、お客さんがいるときとかは一応消臭スプレーも使いますが…普段はほとんど使いません。
トイレの臭いが気になる方や困っている方がいたら、ぜひ漆喰にしてみることを検討してみてください。
意外と施工は簡単だった
とはいっても、漆喰を塗るとか難しいんじゃないの~?
と思ったそこのあなた!今はホームセンターに行けば素人でも扱いやすい漆喰が売ってるんです!!ちなみに私はDIYでできちゃう漆喰のことを婦人向け雑誌的なのの広告で知りました。もしかしたらご存じの方も多いかもしれませんね。
私が使ったのは↓の商品。
日本プラスター うま~くヌレール 5kg クリーム色 12UN02 (クリームイロ)
漆喰うま~くヌレール。正直ふざけた商品名なのであまり期待していなかったんですけど、今となっては感謝しかない。
ホームセンターに行くと意外と入手しやすい…というか、家庭用の漆喰だとまずコレの取り扱いが多いかもしれません。色も12種類という豊富なバリエーションがあり、我が家はさくら色を選びました。優しい色で気に入っています。
この商品は特に混合や練り上げる必要なく、そのまま塗り始めることができて大変お手軽に施工できるものになっています。
とはいえ、下準備は必要。
施工する壁の状態などはしっかり把握しておきましょう!(壁紙の有無や埃掃除など。場合によっては下塗りが必要になります)
それからマスキングも必須です。床も新聞紙などで保護しておいた方が後片付けがラクですしきれいに仕上がります。
また、こて、手袋、おたまが必須です。あらかじめ用意しましょう!漆喰を練る用のこて板もあった方が作業がスムーズです。だいたい漆喰売り場に合わせて販売してあるはずです。天井を施工する場合は保護メガネなんかもあるといいかもしれません。
漆喰うまくヌレールは練らなくてもOKとされていますが、そのままだとプルっとした固さがあります。個人的には少し柔らかさが欲しかったので、板の上で少し練って柔らかくしてから塗っていきました。
ゴム手袋で直接塗るという方法もオススメされていますが、その場合でも柔らかくしたほうが扱いやすい気がします。手で塗れちゃうっていうところによりお手軽さを感じますね
コテで塗ると比較的ムラなくきれいに塗れますが、あえて手でざっくり塗ることで温かみのある雰囲気を出すこともできます。その辺はお好みでアレンジできちゃうので、あらかじめどんな壁にしたいか考えておくといいかもしれません。
今回私が施工したトイレですが、タンクや配管がある都合上、狭くてやりづらい部分もありました。しかし、漆喰は粘度があるので垂れづらく、もしかするとペンキよりも扱いやすさはあるかもしれません。またいざというときはゴム手袋で直接塗ってしまえばいいので、あまり難しく考えずにやることができました。
施工に関しては公式ページでめちゃくちゃ丁寧に説明しているので、やってみようかなーと思った方はぜひそちらをご覧ください!
気を付けることもいろいろあった
ここまでいいこと尽くめのように書いてきましたが、注意事項もイロイロあります。
まず、漆喰はアルカリ性です。施工時には皮膚や粘膜に付かないように気を使わなくてはなりません。できれば長袖長ズボンで完全防備することをお勧めします。
どうしても施工時に少量皮膚に付くこともありましたが、私の場合はかぶれることもなく、特に問題はありませんでした。皮膚が弱い方や漆喰が皮膚に付いた状態で長時間放置するのは避けましょう!
漆喰は一度塗るとしっかり乾くまで数日~1週間はかかります。またその間、漆喰の匂いが結構強烈です。施工のスケジュールはきちんと立てておいた方がいいでしょう。ちなみに夏は乾きやすく、冬は乾きにくいようです。
施工時に苦労したことと言えば、角の部分。私はこてとゴム手袋で直接塗るという方法のみでなんとかやりましたが、角をきれいに塗るのが難しかったです。
ちなみにこれが基本のこて↓
そして角用のこて↓
どちらも漆喰うまくヌレールの公式(?)こてです。プラスチック製で柔らかめ、使いやすく作られています。
私は角用のこてを使いませんでしたが、きれいに塗りたい方は使った方がいいと思います。角は本当に難しかったので。
どうしても塗ってるうちに漆喰が剥げてしまい、何度も塗りなおしました。 まあ、角のどちらかの面が少し乾き気味になってから、もう一面をやるようにすると少しは塗りやすいかもしれませんね…
最後に施工中の参考画像をどうぞ。
青い壁を漆喰で塗りつぶしているところです。
塗りたてなので漆喰部分がテカテカしています。ムラなく薄く塗ると少しテカっとしますが、ざっくりぽてっと塗ると、テカリのない暖かい雰囲気に塗ることももちろんできます。
なお、驚かれた方もいるかと思いますが、我が家のトイレ、漆喰塗る前は一面真っ青でした。まるで……治安の悪いクラブのトイレのよう。あぶないお薬やりたい人がお注射する時に静脈が分かりにくなるよう、ライティングを青くする場合が本当にあるらしい。こわいねー
この青い壁、10年以上前に、母がトイレの壁をきれいにしたくて家にあった適当なペンキを開けたらこの色だったんだそう。で、準備も大変だったから思い切って塗ったと。
慣れてしまえばなんてことはないんですが、初めて真っ青になったトイレを見たときは「お、おお…。…落ち着かねえ…。」と思ったものです。
今は漆喰でかなり優しいカラーリングになり、トイレらしい様相になったのではないでしょうか。がんばってよかった。
ということで、トイレの壁をDIYで漆喰にした話でした。
たった一人でも誰かの参考になれば幸いです。