てれひこ屋

日記&雑記帳。日常で感じたこと、好きなゲームのこと、いいと思った音楽のこと、自分のことを入れて煮詰めるための坩堝です。

【日常18】ちょっと寒い日に冷たいたぬき蕎麦

前回の投稿からまた少し時間を空けてしまいました。その間にも訪問してくださった方には本当に感謝いたします。

 

先日、行きたいと思ってきたお蕎麦屋さんにやっとのことで行くことができました。蕎麦屋さんについては以下の記事で少し触れています。

terehiko.hateblo.jp

 

例のごとく写真はありません。(食べ物の写真を撮ることになんとなく罪悪感を覚える小心者なのだ)

 

訪れたお蕎麦屋さんは一品料理が豊富で、夜の営業に力を入れていることがよくわかるラインナップでした。天ぷらもおつまみになりそうなものが多々見受けられ、お酒を飲みに来たい気持ちでいっぱいになります。

今回食べたのは たぬき蕎麦の天かすに青のりとほんの少し小エビが混ざっているお蕎麦。昨年末からずっと頭の片隅にあったお蕎麦。

器が大きくて浅くて、視覚的にはなかなか良い眺めでした。 

 

この日は少し寒かったのですが、温かいそばは なんとなく 蕎麦の良さが失われやすい気がして、今回は冷たいそばにしました。あったかいお蕎麦って、食べてるうちにだんだんなんだかよくわからなくなってくることがあるんですよね…実は熱いもの苦手だったのかもしれない

 

冷水でしめたであろう蕎麦はしっかり噛み応えがあって、咀嚼していくうちに蕎麦の香りを感じられました。天かすはサクサクした食感でたまに見かける小さなエビがうれしい。

お昼にはゲソの天ぷらがセットでついてきます。こちらもなかなかおいしくて、やはりお蕎麦屋さんであると同時に天ぷらなどの料理もおススメしていることがわかります。

お蕎麦を食べ終え、ふやけた天かすが浮かぶ汁を飲んでみました。天かすの油分に負けない旨味があるお汁で、ちょっと飲んでみるつもりが気が付いたら結構飲んでいました(笑)汁のある麺類を食べるときに塩分なんて気にしちゃいかんのです!

食べ終わって席を立つと、「おー食べた、食べた」とおなかがずっしりしたような気がしました。とても満足。

 

今回行ったお店は、割と洗練された観光客向けのお店と違って、地元の働く人たちの行きつけのお蕎麦屋さんといった感じでした。ちょっと素朴で、気軽においしいお蕎麦が楽しめる素敵なお店です。夜はきっとまた違った雰囲気があるんだろうなと思います。一品料理でお酒を飲んで、〆にざるそばなんかを頼んでみればきっと最高でしょう…。

 

三島&沼津に行ってきました

休みを利用して以前からずっと行きたいと思っていた三島へ行ってきました。

今回はパートナーのNさん同行の旅となりました。

 

1泊2日の駆け足旅行の日程を紹介します。

1日目

10時過ぎに三島駅に到着

すぐにJR東海道線で沼津へ。すでにお昼の時間になりかけていたので、混み合う前に沼津港でお昼ご飯を食べることに。沼津港まではバスで移動。駅から沼津港まで200円で行けます。運転手さんのアナウンスが丁寧。

沼津港に着いたらすぐ昼食を食べに『かもめ丸』へ

お昼を食べたら沼津深海水族館に直行。1時間ほどの滞在だったと思います。

荒天のため、沼津港散策はせず。大型展望水門「びゅうお」を横目で見つつ、バスで再び沼津駅。駅で干物屋さんとワサビ食品を販売しているお店でアレコレ買ってから、電車で三島駅に向かう。 

タクシーで三嶋大社へ行き、一通り観光。

その後はホテルへ行き、しばらく休んで夕ご飯に出かけ、一日目終了。

天候に恵まれず、思っていたよりも疲れてしまいました。

 

2日目

灰色の雲の合間に青空を見て一安心。

朝食後、チェックアウトしてすぐ三島駅に向かう。

バスで西玉川停留所まで行き、そこから徒歩数分で柿田川湧水公園へ。春の陽気を全身で感じながら散策。

11時には三島駅に向かいました。

11時半過ぎに三島駅の『沼津魚がし鮨』で軽く昼食を摂り、13時頃の新幹線で帰路

 

 

大まかな流れはこのような感じでした。

以降、各地での行動や感想を書いていきます。

 

沼津で海の幸を堪能

沼津港には食事処がたくさんあります。『ぬまづ湊いち』にある『かもめ丸』さんでお昼を食べました。しらすや桜えびのお寿司、お刺身を頂いたのですが、どれもとても美味しかったです。

しらすのお寿司。生しらすはおそらく初めて。普段口にするシラスと違ってしょっぱくなくっておいしかった。

サクラエビの軍艦。生のサクラエビはこれまた初めて。ショウガとの相性が抜群。

さすが、港のすぐそばだけあってお魚の臭みなどは全くありませんでした。

今回は食べませんでしたが深海をイメージした青いプリンを売っているお店もありました。写真映えするからか、お客さんも多くて人気のようでした。見た目がとてもきれいでした。興味がある方はぜひ

プリン専門店の沼津深海プリン工房 | 沼津港のお土産スイーツ

を見てみてください。

 

展示がユニーク!沼津深海水族館

食事を終えたら沼津深海水族館へ。春休みだからか、お昼時であったのにも関わらずかなり混んでいました。

沼津深海水族館の売りといえばシーラカンス関係の展示ですが、それ以外にも魅力的なものがたくさん。規模こそ小さいものの、独特な展示の仕方をしていたり、深海にテーマを絞っていたりと、工夫が見られました。

特にミョウガガイの展示でミョウガ食品サンプルが一緒に水槽に沈められていたのは笑いました。最近ロマンチックで写真映えする展示が求められている水族館ですが、沼津深海水族館は独自の方向で努力されているのだと感じましたし、深海生物のようなブレないユニークさはとても魅力的です。

 

三嶋大社を参拝

最近三島大社がテレビでよく紹介されていたので、おそらく三島でもイチオシの観光スポットなのでしょう。雨もそこそこ降っていましたが、神社ということであまり関係なく参拝できました。

本殿。境内は思っていたよりもずっと立派で、しとしとと降る雨の中、凛とした雰囲気を醸し出していた。

雨の境内は厳かで、神社特有の空気を感じました。本殿はとても立派な建物でした。参拝者もひっきりなし。参道には出店がたくさんあるのもまた面白かったです。お祭りみたいでした。出店のチョコバナナに多少心惹かれながらもとりあえず我慢

 

三島での夕ご飯

予定していたお店が残念ながらお休みしていたため、駅前通りをぶらぶらして良さそうなお店へ行くことに。

見つけたのは『創作料理 ゆうが』。下調べなしでビルにあった案内を見て入ったので少し心配だったのですが大変良いお店でした。

接客のお姉さんも雰囲気が良く、入ってすぐにかなり安心しました。

料理とお酒を頼むとすぐにお通しが来ました。

このお通しを見ればお店へ期待は益々高まると言ったところ。どれもとってもおいしくて、お団子も小さくてかわいかった。

日本酒を頼んだところ、言わなくてもお水を持ってきてくださったのも嬉しかったです。飲んでも飲まなくてもお水を出すというお店の気遣いは気持ちが良かった

こちらのお店では春らしく たけのこのお刺身山菜の天ぷら、そしていちごと生ハムのピザを頂きました。たけのこのお刺身はエグみがほとんどなく、とっても美味しかったです。いちごと生ハムのピザは見た目も華やか、生ハムの塩気といちごの甘酸っぱさが合っていてこれまた美味。このお店を見つけられてよかったとさえ思いました。

生ハムといちごのピザ。見た目だけではなく味も本格派。イチゴの甘酸っぱさと生ハム、そしてピザのパリパリサクサク感が一体となっておいしさを呼び込んでくれる。

最後はいちごパフェで〆。私はあんまりパフェを食べたことがなかったので、どうやったら一番美味しく食べられるかアレコレ考えながら食べてました(笑

 

旅のメイン、柿田川湧水公園

この旅で私が行きたかったのは柿田川湧水公園。富士山の伏流水が湧き出ている場所で、とっても水がきれいなんです。

本当は初日に行こうと思っていたのですが、あまりに天候が悪く、雨の中行っても十分に楽しめないだろうということで2日目に持ってきました。結果として最高の判断となりました。

 

第一展望台からみた柿田川。少し水深のある場所は水の色がきれいに見える。

 

もっともきれいな水色を見られる第二展望台。井戸のように深い場所に湧水が出ているため、その分 水の青色が濃く綺麗に出ている。吸い込まれるような美しさ。

 散策後はお土産屋さんなどがある場所でお豆腐アイスクリームを食べたり、冷ややっこや湯葉を食べました。どれもおいしかったですが、お豆腐アイスクリームが特におすすめです。 

看板ネコさん。かなり人慣れしている。「写真撮るぞ!」と声をかけたところ、手を挙げて答えてくれた。ネコさんについて調べたところ、柿田川公園のお土産屋さん周辺には2~3匹のネコさんがいる模様。首輪はなかったので、飼い猫なのかどうかは不明。

 

 

おわりに

今回の旅では時間がなかったため、源兵衛川というこれまたきれいな川には行けませんでしたが、三島&沼津旅行の大目的を果たすことができました。三島では柿田川湧水公園以外でも湧水がある場所がたくさんあるようです。興味のある方はぜひ検索してみてください。

今回は滞在時間が30時間以下という、本当に弾丸旅行だったので、なかなかいろんなところを見て回る余裕がありませんでした。しかし一番の目的である柿田川はしっかり見ることができたのでよかったです。豆腐屋さんの近くでうろうろしていたネコちゃんもとってもかわいかったです。

 

小説『かもめ食堂』読み終わりました

 

映画かもめ食堂』の原作小説を読みました。

小説版は、映画を制作するにあたって群ようこさんが書き上げたものになっています。

サチエ、ミドリ、マサコの女性三人がフィンランドの食堂で仕事をするという大筋は同じですが、細かい部分で少し話が違っていたり、映画では語られなかった部分が多く書かれていたり、満足な作品でした。

 


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映画版より3人のことが詳しくわかる

映画『かもめ食堂はかなり雰囲気よく作られています。かもめ食堂のこと、空気感、人、そして食べ物。映画の中の空間に憧れてしまうような、清潔でシンプルでそれでいて充足した雰囲気は映画『かもめ食堂』が良いと思えるための要素です。また、3人がフィンランドにやってきたそれぞれの理由を多く語らないのも、映画版ならではの余白、シンプルさを生み出しています。

小説版では3人がどんな理由で何故フィンランドにやってきたのか日本では何をやっていた人なのか、きちんと説明されています。映画版では最初からかもめ食堂は存在していますが、小説版はまずサチエがフィンランドにやってくる経緯から始まるため、すでに映画を見ている人も楽しめます。

サチエがフィンランドにやってくるまでのお話はちょっとぶっ飛んでる部分もあるのですが、それでも「まあ…そっか」と思わせてくれるのは群ようこさんの実力なのかもしれません。群ようこさんの読みやすく軽いシンプルな文体は、登場人物と出来事とストーリーを優しく馴染ませて「そういうもの」として認識させてくれるようです。

 

 

マサコの超人感はかなり薄まっている

映画版では荷物が行方不明になってもあまり動じず、森で不思議体験をし、さらには理解できないはずのフィンランド語をなんとなくで感じ取ったりと、何か超人めいた雰囲気をかもし出していたマサコですが、小説版では至って普通の人になっています

もたいまさこさんを不思議な雰囲気の役にしたいのはすんごい良く分かるし、実際、映画版のマサコはそれでうまくいってたと思います。おそらく、群ようこさんともたいまさこさんがご友人ということもあって、もたいさんのことをよく知っているからこそ、小説版はより人間らしいマサコを書けているんでしょう。

 

そもそも映画『かもめ食堂』は、群ようこさんの作品を原作とすることは決まっていたそうなのですが、群ようこさん自身はもたいまさこさんを主人公に考えていたそうです。そこに もたいさんがやってきて「小林聡美さんを主人公にしたらどうか」と提案したところ、『かもめ食堂』が完成したのだと語られています。ソースはこちらのインタビュー

store.kadokawa.co.jp

 

 映画版の『おにぎり』信仰も控えめ

小説版のサチエも、おにぎりに対してかなりこだわりを持っています。しかし、小説版ではフィンランド人はほとんどおにぎりを気に入ってくれません。あのかもめ食堂の最初のお客さんであるフィンランド人の青年 トンミ・ヒルトネンですら おかかおにぎりは苦手だったようで、旦那さんに逃げられてしまったフィンランド人の女性 リーサがおにぎりに挑戦しようとしているところに「おかかはやめたほうがいい」と警告しています。

映画版では最終的にはおにぎりがかなり評判になってるような描写があり、小説版とは違ってフィンランド人にも受け入れられています。

 

小説版のほうがやや現実より

『パンとスープとネコ日和』の時もそうだったのですが、かもめ食堂』も小説版のほうが現実的に書かれています。上記のおにぎりの件もそうですが、サチエ、ミドリ、マサコが何を捨ててフィンランドでの生活を得ているのかはっきりと話に組み込まれているため、映画版のふわっとした余白の多い良さよりも、一つの物語として成立している良さがあるように感じます。

 

 

おわりに

勢いで小説『かもめ食堂』を購入したはいいものの、映画の内容を知ったうえでも楽しめるのだろうかと心配でした。しかし、映画版よりもしっかりとした人物像や、細かいストーリーの違い、現実よりな設定など、映画版とはまた違った良さがたくさんありました群ようこさんらしい読みやすい文体だったので、普段小説を読まない方にもおすすめです。映画版を見てから小説を読むと人物を想像しやすくて良いかもしれません。

 


かもめ食堂

 ↑映画版です。『かもめ食堂』に興味を持った方はぜひご覧ください。

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