てれひこ屋

日記&雑記帳。日常で感じたこと、好きなゲームのこと、いいと思った音楽のこと、自分のことを入れて煮詰めるための坩堝です。

【日常26】天邪鬼か剛直か

綺麗に花が植えられた花壇の1mほど先、鉄柱のすぐそばにパンジーが咲いていた。

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花壇のパンジーの花が結実して種が飛んだのか、パンジーを種から育てたときに誤ってこんなところに種が入り込んでしまったのかは不明だが、なんとも奇妙な場所に咲いていた。

場所が場所ならとっくに枯れていただろうが、幸い 犬 猫 その他獣類が来るような場所ではないためか、元気に育ったのだろう。

よく花壇に植えてあるような花は結構力強く生きている。雪の下に埋もれてしまっても、春になって暖かくなると意外にもまた生き生きとしてくれるのだ。だからこそ花壇に向いているのかもしれないが、口の悪い言い方ではあるがこのしぶとさはなかなか感服する。

 

指定された花壇から外れた場所に咲く花は雑草に等しいかもしれないが、幸いにもこのパンジーはむしられもせず元気に咲いている。きっと花の手入れをしている人もこの花を見守っているのだろう。

あのパンジーは花自身の生命力で生きているのはもちろん、同時に人のやさしさのようなもので生かされている。いつまであの場所で咲き続けるのか、いつまで許されているのか、もしかしたら枯れるまでずっとあそこにいてもいい存在なのかもしれない。見れば見るほど不思議な気持ちになっていた。花は咲くだけで許されるのか、パンジーだから許されるのか、人が勝手に感情移入して許しているのか、もしかして見向きもされていないのか。

ともあれ、あの花はあの場所で咲いてしまったのだから、あの場所で花の命を全うするしかないのだ。

 

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