ロゴスのミニミニkamado。
これはどうしても現物を見てみたい、とにかく使ってみたいというしょうもない理由で買いました。所有欲というやつですね。あと普通にアルコールストーブ用の風防五徳が欲しかったのもある
事前によーーーーく調べていたので、イマイチな点ももちろん把握済み。
イマイチな点・・・具体的に言うと、固形燃料の五徳として使うならエスビットのポケットストーブやそのパチモンで十分だし、アルコールストーブの五徳として使うとなると高さが微妙。そしてロゴスのミニラウンドストーブ(成形炭)がピッタリとはいうもののミニミニkamadoでそこまでやる必要があるのか、という点もちょっと微妙。
初めての五徳兼風防として選ぶなら、正直キャプテンスタッグのB6サイズ折りたたみコンロ兼焚火台のほうが何でもできて使い勝手がいいまである。値段もミニミニkamadoと大きく変わらないし、大きな鍋を載せたときの安定性だってB6サイズのコンロのほうがいいでしょう。
それでも買ったのは、やはり見た目がかわいいのと、イマイチな部分は自分で工夫して使いやすくして自分でカスタマイズしたものを使ってみたい、と思ったからです。
他にも私の考える用途に最適そうなギアはあったのですが、どうしてもミニミニkamadoくんのことが頭から離れなかったし、ここでほかのギアを買ってもなんとなくモヤモヤしそうな気がしたんです。それなら自分でミニミニkamadoくんを使いやすくカスタマイズしてあげたほうが愛着も湧くし使ってて楽しいだろうと思いました。
とにかく、いろんな要素を鑑みても、ミニミニkamadoくんは愛情を注ぐのに十分な魅力を持っていました。
そんなわけで、カスタマイズすること前提でミニミニkamadoとエバニューのアルコールストーブ用チタン五徳を購入しました。
↑ 購入したエバニューのチタン五徳はこっちのタイプ。別のタイプのもあるけど見た目的にこっちのほうがミニミニkamadoと合わせるときに理想的だった
前述のとおり、ミニミニkamadoはアルコールストーブ用の風防五徳として使うには高さが若干足りません。もしかしたらトランギアのアルストなど、よくある高さのアルコールストーブならギリギリ大丈夫なのかもしれませんが、残念ながら私がもっているアルコールストーブはgaobabuの深型アルコールバーナー。よくあるアルストよりも若干高さがあります
アルコールバーナーからなべ底までの高さが足りないと、アルコールバーナーの火力が落ちてしまうそうなので、Amazonのレビューではアルコールストーブの五徳を加工してミニミニkamadoにはめ込み、高さを出す、という工夫をしている方が何人かいらっしゃいました。
今回私はエバニューのチタン五徳を削り、ミニミニkamadoにはめ込めるようにするという方向でカスタマイズすることにしました。
チタン製の板状五徳を自分で加工する日が来るとは
チタン板を加工することに若干の不安がありました。金属加工なんてほぼやったことないし、そもそもどんな道具を使えば切削できるのか、パッと思いつかない。
そこで金属加工のスペシャリストと私が勝手に思っているNさんに相談してみることに。
答えはものすごく簡単。「百均の金属やすりとのこぎりで削り切れ」とのこと。
今は100円ショップで工具も買えてしまう時代なんですね…すご。
言いつけ通りに100円ショップで金属やすり(平型)とのこぎりを買って、いざ勝負!
…
……
………
なんだこれ。
ぜんっぜん削れない。
普通に甘く見てました。
金属も切断できるのこぎりって、もうちょっと簡単にギコギコできるもんかと思ってました。
ところがギコギコすれども、のこぎりの歯が止まったりくねったりと、スムーズに進む気配は無し。結果が上の画像である。
本当にこれで切断できるんだろか…と不安になったので、Youtubeで似たようなことをやっている人を調べてみることに。意外にもいるんですよねそういう人。
5mm厚のチタン板を切り取って包丁作ろうとしている人がいました。しかも手作業で。すごっ!!
やはりのこぎりで地道に時間をかけて切断していました。
まあ、さすがに100均の道具は使ってないでしょうけれど、やはり手動で金属を削り切るには気合も必要ということか…。
めちゃくちゃ頑張る気が出てきました。
百均ののこぎりの使用感は若干不満があったものの、平やすりは大正解。溝を付けるのも切断面を広げるのも、切り口を整えるのも、すべて一本で済ませることができました。
そんなこんなで必死にのこぎりでギコギコし続け、平やすりで切り口を広げた結果・・・
スリットできたーーー!!!!!!
手首いてーーーーー!!!!!
作業してたら2回目のワクチン接種のせいで熱出てきたー!!!!!(関係ない)
なおこのあと同じ作業を3回繰り返す模様!!!!!!
うわあああああ……
… … …
… …
…
出来たものがこちらです
ドンッ!!
なんとか4か所にスリットを作ることに成功しました。
で、これをミニミニkamadoくんにはめ込むと…
こうなります。
見た目は若干かっこ悪いですけど、これ以上スリットを調整したり板を削り切ったりするのはとてもアレなので、これで満足することにしました。
gaobabuの深型アルコールバーナーを入れると…
こんな感じです。
なかなかよく収まってますよ~。
ここまでやったのなら使ってみたい!!
ということで、ミニミニkamadoにアルコールストーブを入れてお湯を沸かし、メスティンでチキンラーメンを作ってみました。
ところがどっこい、残念ながら飯テロ画像はありません。
400mLほどの水の入ったメスティンを火にかけてボーっとしていたらあっという間にお湯が沸きました。
アルコールストーブは条件によってはお湯を沸かすのにも時間がかかるというのを見たことがありましたが、全然気にならないレベルでしたね。
五徳で高さを出したのもよかったのかもしれません。いやそうに違いない。きっとそうだ。
そのままお湯にチキンラーメンと卵を一個投入。あっという間に完成しました~。
ラーメンができてもまだまだ火は余裕で残っていました。せっかくなので小さめのスキレットでベーコンも焼いてみることに。火力は十分。問題なく調理できました。
今回アルコールストーブに燃料用アルコールを30mLほどいれたような気がします。思ったより燃費はよさそう。gaobabuのアルストはメモリが付いているので、使っていくうちに何mLだと大体何分使えるっていうのがわかってきそうですね
これならデイキャンプやソロキャンプでも活躍してくれそうですね。
というわけで、ミニミニkamadoくんを使うためにいろいろ工夫してみたわけですが、私としてはかなり満足しました。
アルコールストーブを問題なく使えて、固形燃料の五徳としても使えて、軽くてコンパクトに収納できる。おまけにかわいい。
ミニミニkamadoくんとは末永く付き合っていきたいですね。
今回出てきたキャンプギアとか道具の似てるやつ