百合根。それはお正月にのみ食べることを許された禁断の食材である。そんなことはない
お花の根っこっていうとなんとなーく毒がありそうなイメージがあるので、百合根という名前はちょっと怪しさすら感じる。が、普通に食用だし、食べるとホクホクしたお芋のような食感があり、大変美味。
お正月の食材の中では好きなほうだ。
毎年百合根を食べている気はするが、うちではサラダに入ってる姿しか見たことがない。
実際今年もそうだった。我が家では葉物野菜と一緒に食べるものという認識しかないのか…。
まあそんなことを言いながらも、百合根が入ったサラダを大変おいしくいただいている。
今年のは特に美味しかった。
春菊とパクチーに百合根がぽろぽろ入っている簡単すぎるサラダ。
ドレッシングは玉ねぎのすりおろし入りの和風のものをかけた。
春菊もパクチーも、かなり癖の強い香草だ。
香りは強いし、春菊は苦みもある。だが春菊のそこがすき
パクチーに関しては言わずもが。
しかしこの二つが絶妙なバランスで組み合うとなんだかものすごくおいしい。
そして欠片になった百合根のホクホク感と甘みが、葉っぱにはない食感と旨味を補ってくれる。
知っている人も多いと思うが、納豆にチーズを入れて食べると臭みを打ち消しあっておいしい。
多分、春菊とパクチーにも同じことが起きたんじゃないか…と勝手に推測している。
春菊は実は生だとそこまで苦みを感じない。
すき焼きや鍋物に入った、くたくたに煮た春菊が苦手だという人もいるだろう。
ぜひ生で食べてもらいたいところだ。
ちなみに、百合根の食べ方ってほかに何があるんだろうと軽く調べると、百合根を揚げたらしき画像を見つけた。
なるほど、確かに食感も雰囲気も芋だし、芋として扱えばいいのか…。納得。
みそ汁に入れてもよさそうだし、茶わん蒸しの具としてもありかもしれない。
正月のイメージが強すぎるから、何か洋風の料理に使ってみたいという欲もわいてくるな。
いっそのことすりつぶしてみたらどうだろう…。何につかうんだ
春菊とパクチーという癖の強い連中の間も輝ける百合根のことだ。
きっとバター焼きにしてパセリを少し振り掛ける…なんてことをしても見事になじんでくれるだろう…。
う~ん…おいしそう!
でもよくよく考えたら、そこに百合根使うなら値段的に芋でよくね?ってならない…?