てれひこ屋

日記&雑記帳。日常で感じたこと、好きなゲームのこと、いいと思った音楽のこと、自分のことを入れて煮詰めるための坩堝です。

【日常27】誰もいない場所にゆく

ゴールデンウィークだし誰もいなそうなとこに行ってみるか!!

 

ということで1人やってきたのはダム。最近はダムカードやダムカレーなど、ダムを目玉にしようとする試みが多く、ダムマニアなんかもいると聞く。

もしかしたらそんなマニア的な人たちが数人でもいるかもしれない…などと思いながら、車が一台しか通れない山道を登り最寄りのダムに到着。

 




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ダム公園的な広場。 緑の草は芝生ではない。苔。圧倒的苔。

 

 

…………すごーい!誰もいなーい!!

 


本当に誰もいなかった。管理所的なところも静まり返っており、車も全く止まっていない。人がいなさすぎてクマさんと遭遇してもおかしくないのでは…などと肝を冷やしつつ散策。この時期にしてはそこそこ温かい格好をしたつもりだっだ、日が出たり隠れたりを繰り返している上に風が冷たくて肌寒かった。

このダムは小学校低学年の頃の遠足で来たことがある。小さい子供にはダムの存在理由など理解できなくて、これが発電所であり治水設備であることを理解できたのは年齢が二桁になったくらいの頃だ。

 

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もはや何も書かれていない看板があった。おそらく広場の地図か何らかの説明書きがあったのだろうが…。この広場に降りていく道には小さな石がころころ転がっていた。おそらく斜面からの落石だと思う。結構やばいのでは…。いや、一冬越すとそんなもんなのか!?

 

昔はこの小さな広場に 2年に1回くらいの頻度で遊びに来ていた。

なんとなく気になったので様子を見に来たのだが…荒れ放題だった。一冬越しただけにしては荒れすぎのような気がするから、しばらく手入れをされていないのだと思う。テーブルセットの雪囲いはしてあったし公衆トイレには蜂の巣を駆除した形跡があったので、確かに人の手は入っているのだが…これでは誰も遊びにはこないだろうな。

 

なんと言えばいいのか、廃墟を見ているようなドキドキ感だった。

きれいだった頃の広場を知っているからこそ、びっしりと苔が覆っている地面をみると哀愁を覚えるし、枯れ草で溢れている小川に かつて流れていた水のことなんかを思い出したりもした。石のすきまにびっしり産み付けられたカエルの卵にビビったことも思い出した

 

 

今は涸れ果てた『天の川』だったものを示す石碑。この広場の地面は陸上競技場のフィールドように整備されたものなのだが、一面苔で覆われているせいで昔の面影はほとんど残っていなかった。

 

昔を懐かしんでやってきたが、廃墟の感傷的な美しさのようなものを感じる結果となった。もちろんこれから暖かくなると釣りなどで利用する方もいるような場所なのだろうが、昔の明るい雰囲気は見る影もなかった。このド田舎の山奥の設備はお金をかけるのももったいないのだろう、仕方のないことだ。

 

 

 

その後、町中へ戻って少し散策をした。普段歩くことのない町なのだが、少しばかり景観が綺麗なことは知っていたのでたまには観光もいいだろうと考えたのだ。

この日は中心街でイベントごとをやっていた。小規模なイベントだが、この町にとっては一大イベントだろう。町の商店の人がやっている出店なんかを横目で見ながらとりあえず歩くと、公園にたどり着いた。堰のある雰囲気のいい公園だ。

 

ベンチにのんびり座っている人がそこそこいて、穏やかな雰囲気だった。私がこの街の住人ならしょっちゅう居座っているかもしれない。良い場所だった。

 

 

本当に何もない田舎だが、小さな魅力がところどころに確かに存在している。その良さをうまくアピールして、いろんな人に知ってもらえればいいのにな…と他人事のように思いながら帰路についた。

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