覗いてくださってありがとうございます。
今日もブログ更新をさぼる後ろめたさのようなものを何とかしようと思ってなんとなく書いてます。それになんだかんだ言って文章書くの楽しいかも
今日は大好きな音楽についてちょっとだけ。
クラシック音楽に関して深い知識があるわけでも、たくさんの曲を聴いたわけでもないけど、モーリス・ラヴェルの音楽については「いつか書こう」と思っていた。
音楽に関しては いわゆる”にわか”程度ではあるが、音楽を聴くのが好きというのは事実なので、まあ思ったことを書くくらいは許されるだろう。
初めてラヴェルのピアノ曲『クープランの墓 3. フォルラーヌ』を聴いた時の衝撃と言ったら忘れられない。
一目惚れならぬ一聴き惚れだった。
Collard plays Ravel 'Le Tombeau de Couperin' - 3. Forlane
出だしからなんだか不穏な雰囲気。薄暗い曇り空のような音。
でもそのすぐ後に高音に突き抜けて、またゆっくり下っていく。
とてもきれいだと思った。
憂鬱そうな響きなのに、ところどころで薄日が差すような…。すこし寂し気で、それでもリズムは軽やか。なんとも心地いい。
『クープランの墓 フォルラーヌ』はとっても懐かしい音がする。
私のにわか音楽知識と表現では、この曲のとても良い響きについてうまく書けない。
ので、参考ページを貼っておく。
こちらのページではクープランの墓について1曲1曲軽い解説をしている。一部楽譜の画像も貼ってあるので大変わかりやすい。
リンク先の解説でも書いてある通り、『フォルラーヌ』というのは本来軽快な舞曲だそうだ。クープランの『フォルラーヌ』を聴くとよくわかる。
François Couperin - Forlane - Rondeau
ちょっと紛らわしいが、こちらはクープランさんが作曲した『フォルラーヌ』。まさに舞曲といった雰囲気。
ちなみに『クープランの墓』というのは微妙に誤訳だそうで、本当は『クープランに捧ぐ追悼曲』という意味合いらしい。
軽やかでテンポの速い舞曲である『フォルラーヌ』。でもラヴェルのフォルラーヌは憂鬱そうな雰囲気が真っ先にくる。なんとも現代的な気がした。
中学生時代の、たぶん音楽の先生が「昔の人は喜怒哀楽の表現ばかりだったが、現代になるにつれてもっと微妙な感情を表現するようになった」という感じのことを言っていた気がする。
サティの曲の、何とも言えないシュールさのようなものはいかにも現代的だと感じる。同じ時代を生きたラヴェルも今に通ずる感性を持っていたからこそ、現代に生きる人に刺さるのだろう。
私がクラシック音楽に対してあまり抵抗感を持たなくなったのは、間違いなくラヴェルのフォルラーヌを聴いてからだ。この曲に出会ってから「もしかしたらクラシック音楽には素敵な音楽がザクザク埋まっているのでは」と思うようになったのだ。
それまでの私のクラシック音楽に対するイメージといえば、「やれショパンだ、やれモーツァルトだ、やたらと流れてらぁ」って感じだった。特にショパンはなよなよした印象が強いし、聴いてもしっくりこないことが多かった。『木枯らしのエチュード』はかっこよさげだけど中学生が好きそうだなぁ…とかしょうもない感想を抱いてしまったし、まあ自分には合わないんだなときっぱり諦めた。私にはショパンはまだ早い。たぶん
結局、何が言いたいかというと、クラシック音楽に興味のない人でもきっと「いいな」と思える曲はあるということだと思う。
興味を持てるかどうかは「あっ」と思える音楽に出会えるかどうかなのだ。
だから、「クラシック音楽なんて高尚だ」ではなくて、音楽の1ジャンルとしてクラシック音楽があって、そのなかに素敵な曲もある、くらいの認識がちょうどいいのだと思う。
ほんと、サティやラヴェルのピアノ曲にもっと早くから触れることができていれば、ピアノに対する意識もずいぶん違っただろうなぁって思うんです。小学生の頃はピアノ教室に通ってましたが、これといって弾きたい曲も知っている曲もない中でやるピアノは苦痛以外の何物でもなかったです。
最後に、『クープランの墓』から『プレリュード』。
Collard plays Ravel 'Le Tombeau de Couperin' - 1. Prélude
この曲もとてもきれいです。音がキラキラしているような気がして、明るくて瑞々しくて大好きな曲。
で、太鼓の達人には『クープランの墓』のアレンジがあるらしく、プレリュードとフォルラーヌがシャレオツ抱き合わせセットになっています。
私は太鼓の達人をプレイした経験がほとんどないので全く知りませんでした。クラシック音楽に触れるきっかけっていろんなところに転がってるんですね。
なんだかいろいろ書いてきたけど、本当に書きたいことを分からなくなってしまいました…。いや、とにかく私はクープランの墓フォルラーヌが好きなんだ!ということは多少伝わってのではなかろうか。
この記事で少しでもラヴェルに興味を持ってくださる方がいらっしゃったらうれしいですね。…いないだろうなぁ…何かいてるのか自分でも分からなくなったし…めんどくさいから絶対に書き直さないし…