最近むしゃくしゃするので、プロのオーケストラの演奏を聴きに行こうと思う。
何をいきなり高尚なことを言ってるんだコイツは…と思った方も1人くらいはいらっしゃるかもしれない。いたらうれしい
しかしながら、そんなに突飛な思い付きでもないのだ。
事の発端は今年の早春の頃だ。
もともとオペラに若干の興味があったのだが、地元でオペラの公演があることを知って俄然興味が増したため見に行った。ここ2、3年でクラシックへの関心が強くなったのもあり、地元の交響楽団の演奏を聴いてみたかったのだ。
演目は『魔笛』。
オペラの中でも最も有名な作品の一つと言っても間違いではないだろう。夜の女王のアリアなんかは、多くの人が聴けば「知ってる!」と言うと思う。
モーツァルト 魔笛 夜の女王のアリア (復しゅうの心は地獄のように胸に燃え)
『魔笛』の中でも有名な曲。やっぱり動画で見れるような演奏と歌は綺麗すぎる。地元での公演は歌手の方もかなりギリギリで歌っているような印象だった。それでも、こんな高音をそれなりの音量で出せるのはすごいことだ。
小さなホールだし、オーケストラピットとかどうするんだろうか…と心配していたのだが、客席の一部を取り払い、編成を小規模なものにして対応していた。楽器の数が少ないためか、録音なんかでよく聞く演奏よりも音が少なかったり物足りなさを感じることもあったが、それでも生演奏を聴くということに感動を覚えたのは間違いない。
『魔笛』の公演で一番衝撃を受けたのは、一番最初に演奏される「序曲」を聴いたときだ。
自分でも驚くほど感動した。これから始まるオペラへの期待感や生演奏のダイナミックさなんかを直に感じられ、なんだかとっても嬉しくなったのを覚えている。生まれて初めて「オーケストラってすごいな。素敵だな。」と心から思えたのだ。
地元の交響楽団の演奏を聴いたのはこの『魔笛』の公演が初めてだったと思う。とてもいい経験をしたと今でも思っている。機会があればまた…とも思った。
そして今回、なんとなくむしゃくしゃしたので直近の演奏会で聴きに行けそうなものを調べたところ、定期公演会がもうすぐあるらしいということがわかったので「…いくか!」となったのだ。
仕事の終了時間とか電車の時間とか、なかなか余裕のないスケジュールになりそうなのだが、それでもかなり楽しみにしている。
今回の演奏会の演目にラヴェルが入ってるのもその理由の一つだ。
まだラヴェルに関してこのブログで言及したことはほとんどないが、結構好きでよく聴いている。特に『クープランの墓 フォルラーヌ』は大好きでほぼ毎日のように聴いているのだが、それはまた今度書かせてもらうことにしよう
小さい頃はピアノのレッスンが大嫌いで、クラシック音楽にもイマイチ興味の持てなかった私がこうしてオーケストラのチケットを買うなどしている。なかなか信じられないことだ。
でも、良かったと思う。何かを好きになって、そのために自発的に動いて、自分から楽しみを求めていけるのは幸せなことだと感じる。
交響楽団の定期演奏会の日まではまだ少し日がある。それまで毎日頑張ろうと思えるのもまた幸福なのかもしれない。
↓クラシック音楽的な話について書いたやつ↓